ドギーくん、アジアがすごい勢いなのはわかったよ。
しかし、何でそんなに勢いづいてるんだい?
それはね、アジアの生産ネットワークが
関係しているんだよ。
こんにちは!doggykushです!
前回はアジアが今すごい来ているという話をしました。
まだ見てない方は是非見てみてください。
こちらの記事でアジアは急成長を遂げた話をしました。
今回は、今現在のアジアについて解説していきます!
アジアの貿易拡大による地域統合
実はアジアは今でこそ世界で通用する地域になっていますが、一昔前まではそんなことはなかったんです。
これまでの歴史についてはまた別な機会にお話ししようと思います。
ざっくり何があったのかというと、一言で、「地域統合」です。
つまり、アジアが一つになって経済を回しているというわけです。
その要因となったのは、アジア内の貿易拡大です。
日本は東南アジアや中国を支配している立場でしたが、戦後の成長を遂げた日本はアジア各国に投資していました。
投資というのは、日本の会社の海外進出です。
つまり、俗にいう外資系企業です。
生産ネットワークの変化
先ほど言った通りアジア、特に東アジアの統合によって急成長を遂げました。
なぜなら、貿易拡大したからです。
特に、生産ネットワークが変わったことにより、一気に加速しました。
生産ネットワークとは
そもそも生産ネットワークとは。
簡単にいうと分業です。
これまでは、日本から中国、ASEANに中間財を送り、組み立て、欧米に最終財として送る流れでした。
ちなみに中間財とは、材料や部品などのことで、最終財とは、完成形のことです。
そのように、貿易が 日本→中国、ASEAN→欧米 のような流れでした。
これが、中国の驚異的な発展により、日本・韓国・ASEAN→中国となっています。
つまり、最終財の消費も中国で行われているんです。
このような流れが生産ネットワークで、アジアの中だけで生産から消費までまかなえるようになりました。
電子電気産業
特に、電気電子産業を中心に生産ネットワークが広がっています。
iPhoneも東南アジアや香港、台湾を中心に分業生産されているのは有名ですよね。
電気電子産業の特徴
なぜ電気電子産業かというと主に7つの特徴があります。
・多面的である(家電からスマホまで)
・生産拠点の移動が比較的自由
・零細企業(小さい会社)が多い
・3ヶ月(半導体系)から12ヶ月(家電系)と製品サイクルが短い
・過当競争になりやすい
・環境変化が非常に早い
・組み立てなどの単純作業が多いことから雇用も多く生まれる
こんな感じで、かなり合理的理由から発展しています。
東南アジアで多く作られる産業
そんなたくさんの理由がある電気電子産業ですが、主にASEANで作られています。
元々、電気電子産業としてのアジアは日本の企業の委託先としてASEANが先行して始まりました。
1980年代から1990年代にかけてシンガポール・マレーシアで日経家電メーカーが集積しました。
しかしその後、両国において人件費の高騰やインフラの改善でタイや中国に生産拠点が移動しました。
現在の家電製品の主な生産拠点はタイになっています。
また、タイ・バンコクだけでなく、ベトナム・ハノイ近郊にも進んでいます。
有名なものだと、プリンター産業から始まり、現在はサムスンの携帯電話を作ったりしています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
電気電子産業、つまり家電やスマホのほとんどは東南アジアや中国、台湾で作られていたんですね。
さらに現代でしたら多くの消費物はそういった電子系のものであることは確かです。
恐らく米国のシリコンバレーが強いイメージがあったことと思います。
しかし人件費や輸送費なども考え、アジアも負けていません。
アジアで作ってアジアで消費、これってもうアジア内で経済を回しているといっても過言ではないでしょう。
皆さんも、何か新しい電子機器を手に入れたら生産地を気にしてみてください!
今日も、ありがとうございました!